虚空世界の安らぎに委ねる、
浄土真宗の"南無阿弥陀仏"の響きは、子供時代から耳に馴染んでいたが、その意味を初めて知った。
"あみた"はサンスクリット語で、"無量寿・無量光"、計り知れない広大な光、広大な寿命。
"南無"は、帰依すること、委ねること。
"仏"は、真理世界から生み出される働き。即ち、智恵と慈悲。智恵とは一切を見透す力。慈悲とは矛盾を統一する力、自己犠牲の力。
"阿弥陀様"とか、何か人格をイメージして唱えるのでは無い。
虚空世界の安らぎを唱える言葉であった。
全ての存在は、虚空から来て、また虚空世界へ返る。
子供時代に、祖父や祖母が唱えていたお経は、そんな意味だったことは、人生に於ける凄い発見だった。
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