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October 01, 2013

軍国女性、「死の餞別」、日経新聞

先日の日経新聞に、軍国女性「死の餞別」と題して、凄いエピソードが紹介されていた。

1931年、大阪で井上清一中尉(29歳)と妻千代子(21歳)の新婚夫婦は暮らしていたが、12月13日の出征の前日、井上中尉が帰宅すると、喪服を着た千代子は、短刀で自決していたという。

部屋には、天皇皇后の写真、夫と二人の実家宛ての遺書が置かれ、台所には、出征を祝う赤飯と鯛が準備されていた。

「私のご主人様、私は嬉しくて、嬉しくて胸が一杯でございます。明日の出征に先立ち嬉しくこの世を去ります。何卒、後のことを何一つご心配くださいますな。御国の御為に思う存分の働きをして下さい。」

このことは、"武人の妻の健気なる最後"として、美談として、教科書にも載り、映画化もされたと云う。それは、また戦地に向う男達を死へ追いやる重圧にもなったと解説してあった。出征は生きながらの葬式とも云われていたことも知った。

このエピソードは、死について、考えさせられる材料が沢山ある。その後、私は、その時の夫の立場だったら、自決した妻の立場だったらと、その心理を探っている。

「千代子の遺書は、鉛筆の走り書きで、純真で真面目、人生経験の浅い若妻が衝動的に死を選んだのであろうか」とも、解説されていたことが、私には、救いであった。

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