金属なしでは生きられない、
今月は面白い本を読んでみた。 「金属無しでは生きられない」 桜井弘、岩波書店。 金属が人体の健康に不可欠とは、やはり、面白い。
1、動物は、植物と違い、酸素を積極的に利用し、動き回る自由を獲得した一方、有害な活性酸素を体内に抱え込むこととなった。 その活性酸素の害を如何に抑えこむか、金属の摂取が決定的な役割を果たす。
2、老化の原因の活性酸素(フリーラジカル)を抑えるSOD(スーパーオキシドジムスターゼ)酵素の発見。適切なタンパク質が摂取されていれば、体内で作られる。 活性酸素を作り、また取り除く酵素には、金属元素が必ず関与(必要)している。 鉄、銅、亜鉛、マンガン、モリブデン、バナジウムやセレン。⇒海水中や人体の血漿中に存在する。
3、 アスコルビン酸(ビタミンC)や、ビタミンE、カテキンなどのポリフェノール(食物から摂取)も活性酸素を取り除いている。
4. 老化と金属不足、
(1) 年を取ると自然に減るもの: 鉄、銅、亜鉛、マグネシウム、
①鉄(Fe): 70%が血液中に存在、酸素運搬体、酸素貯蔵体、
②銅(Cu):酵素の活性化、乳児の成長、骨強度、糖代謝、心筋収縮、脳の発育、
③亜鉛(Zn):酵素の構成成分、補酵素としても働く、
④マグネシウム(Mg): 補酵素機能、神経伝達、体液平衡機能、
(2) 年を取ると自然に増えるもの: コバルト、ニッケル、セレン、
①コバルト(Co):ビタミンB12の構成成分、
②ニッケル(Ni): 鉄吸収促進、酵素活性、ホルモン作用、グリコーゲン代謝、
③セレン(Se): 抗酸化物質、
5. ガン患者の肝臓や血清には、亜鉛が不足、銅が増えてることがわかっています。 亜鉛欠乏が、身体の金属濃度バランスを崩し、ガン細胞のテロメラーゼ活性を引き起こしいる可能性が大きい。
6. 活性酸素を抑える物質、
ワインや果物、リンゴのフラボノール、トマトのリコピン、ハーブ、アロマオイル、アロエなど、 以上
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