"母心無限"、"いつもいっしょ"、
赤ちゃんの写真に"赤子如来"と云う言葉がぴったりのことを、最近知った。無垢で、無心の命の耀きを放つ存在のように見え、思わず合掌したくなる写真。そこには、亡くなられたお母さんの無限の愛が映っていた。
子供時代に死別した母親が遺したアルバムを親戚の人の家で見付け、何十年も経て、自分の母親がどれだけ自分を愛していたかが、ほとばしるように感じられた方が、最近、本を出された。小浜・仏国寺で修行されてる前田良光さん。
書籍の名前は「いつもいっしょ」。最初のページには、原田湛玄老師の「母心無限」の書が描かれていた。原田湛玄老師は、私が教えを受けてる住職の師匠にあたられる方。
その書籍には、"届かなかった母からの手紙"として、当時の数々の写真を紹介しながら、母の言葉が代筆されている。
母になって、人は自分の命より大切なものの存在を知る。だから、母は神に近付く。母は人格を持った神に等しい。
人は皆、自分が赤ちゃんの時の写真をいつも携え、苦しい時、哀しい時には、見れば好いと想う。
母は神(真理)への信仰の入り口。母が広がって、それが宇宙そのものになる。
巻末の原田湛玄老師の写真が、"絶対大丈夫"の世界を感じさせてくれる。
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