蝉たちとの交流、
昨日、会社帰りの暗い夜道に、ミンミン蝉が、数匹、道路に落ちて、バタバタと音を立てていた。蝉は、よく道路に仰向けになって、死んでいる姿を見掛ける。
私は、まだ道路でバタバタと動いている蝉は拾いあげて、木に留まらせたり、茂みに置いてやったりする。
今年も、私は蝉取りはしていないのに、九州にも行ったから、クマ蝉も、ニーニー蝉も、アブラ蝉も、ミンミン蝉も、色々な種類の蝉を触ることができた。
それは子供時代の感触を触る機会。
私が毎年、手の平に乗せて触る蝉たちは、その蝉の何十代も前の祖先と知り合いの私に、また来年も、同じ声で鳴いていますから、私の子孫と遭ったら、よろしくお伝えくださいと云っているようにも感じる。
そうして、私の手の平の上の蝉たちは、挨拶をして、夏の終わりを告げて往く。私は生き残り、壮大な自然の営みを眺めている。
人間は、蝉にとって、蝉を追いかけ回す恐竜でもあったり、お釈迦さまになってみたり。
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