「里の秋」、 戦争まっ只中の歌だったと知る、
美しい童謡、「里の秋」の原曲「星月夜」は、昭和16年12月、太平洋戦争が始まった時に作られ、3番4番は、「父さんの活躍祈ってます。将来、僕も国を守ります。」と云う内容で、軍国時代の背景を背負っていたのだと云う。
戦後、3番以降を改作して、「里の秋」として、昭和20年12月24日、NHKラジオ番組「外地引揚同胞激励の午後」と云う番組で、放送されたと云う。 童謡歌手・川田正子さんが歌い終わると、辺りは、時間が止まったように静まり返り、やがて、スタジオ内は、拍手感動の嵐に包まれ、問い合わせで、パニック状態となったと云う。
♪静かな静かな里の秋 、お背戸に木の実の落ちる夜は ああ母さんとただ二人 栗の実煮てますいろりばた
♪明るい明るい 星の空 鳴き鳴き夜鴨(よがも)の渡る夜は ああ父さんのあの笑顔 栗の実食べて思い出す
♪さよならさよなら椰子の島 お舟にゆられて帰られる ああ父さんよ御無事でと 今夜も母さんと祈ります
先日,三鷹のGMカフェのコンサートで、シンガーソングライターの福山竜一さんが「里の秋」には、秘められた深い想いがあると紹介してくれて、私は、初めて知った。
調べてみて、私は、この曲に、当時660万人とも云われた、引揚者の方々の想いが入っていたことを知った。
この歌に対する父や母の想いを、亡くなって20年後に知る。
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