例えば徳川家康の懐中時計の時代考証、台湾訪問の刺激から、
今回の台湾訪問の驚きを振り返ると、昨日、観光で訪れた故宮博物院も凄い。まるで大英博物館のように巨大で、文化遺産が素晴らしかった。 遠い紀元前の殷や周の時代からの青銅器なども、眼前に現われると、やはり、何か不思議な空気に包まれる。
1662年~1722年、清の康熙帝が使った、丸い小さな懐中時計。1600年代に、徳川家康が懐中時計を見る姿など考えられないが、考えると、その知的発見に気持が高ぶる。
台湾は別名(Formosa)フォルモーサとも呼ばれるが、1544年頃、台湾付近の海域を航行中のポルトガル船員が、緑したたる美しい島影を目のあたりにして、「 Ilha Formosa!(イラ・フォルモサ!)」と感嘆の声をあげたことに始まると云う。
街で見掛けた看板の「影城」がCinema(映画館)、地下鉄の席に「博愛座」とあるのはPriority Seat (優先席)、ガソリンスタンドには「自己為自己加油」(Self Service)のサインに笑った。
旅をしてみると、人生は、まるで壮大な映画のセットの中にでもいるように、見慣れない、驚きに満ちてもいることを想った。
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