母体からの分離、それは既に母と子の別れ、
母の体内にいた安らぎの時から、いずれ母体から分離する時が来る。
それは、既に、母と子の別れであったのだ。
違った五感六識を持って生きる別の個体となった時、それはもう、お互いに、所有(執着)の対象ではなかったのだ。
生まれたら、それぞれに違って生きる。 遠くに離れて生きる。
そしてまた、肉体が消滅すれば、いずれ同じところへ、一体のものに返って行く。
所有(執着)が無ければ、別れていても、遠く離れていても、哀しい訳ではないと想う。
(2013年5月10日の記)
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