戦国時代に生きているような母子の姿、放置できない情景、
平和な現代にも、日常忘れているものをハッと気づかせてくれる凄い衝撃の事件がある。何かをしなければ、居ても立ってもいれない情景が浮かんで来る。
昨日、アラブからのゲストを迎える忙しい一日の終わりに、オフィスで、不図インターネットのニュースを見て、私は、愕然とした。
「最後に美味しいものを食べさせてあげられなくてごめんね。部屋からメモ、冷蔵庫もなく」、大阪で母子と見られる遺体が見つかった。電気やガスも止められていた部屋。28歳の母親と3歳の息子。食べ物は食塩程度しか残っていなかった。
この光景は、一体何なのだろう。余りにも、大きな衝撃。
人間社会の無関心の罪の深さを思う。個々が自分の幸せを願う余り、このようなグロテスクな無関心を育ててしまう人間の社会。
この光景の前には、個人の出世や富の蓄積など、猥褻なくらい見るに堪えない。
何かやるべきことがある。この戦国時代のような、弱肉強食のジャングルのような野蛮な社会に、何かやるべきことがあるだろうと思う。
一日の仕事のことなど、吹っ飛んでしまう程の、人間の社会の持つ、衝撃の光景であった。
私は、放置できない。こんな光景を放置して、何を語っても、全ては空虚に思える。
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