電車の窓に駅員さんがお絵描き、メルヘンの社会、
昨日は、凄い若者と出会った。異業種交流の会でのゲストスピーカーの若者の話に耳がくぎづけになった。
日本で一番大切にしたい会社"日本理化学工業"との出会い。そしてその日本理化学工業の不思議なチョーク、"キットパス"を使って、子供顔負けに遊ぶアーテイスト集団・「カラフルラブ」の代表、笠井成樹氏である。
駅員さんや、電車の車掌さん達も、緊張する仕事がフッと空いた時間に、チョークで電車の窓にお絵描きをしたらどんなに素晴らしい社会かという発想に、全く、意表をつかれたような大きな驚きと、何か大きな安らぎを感じた。
彼は、東日本震災を見て、自分のやってるWeb関係(IT関係)の仕事に違和感を感じ、生きる価値は生身の人間と触れあうアナログにしかないと感じたと云う。
彼は、まだ、その活動を始めたばかりなのに、爆発的にその活動に共鳴する人達、地域社会が広まっている模様。彼らがお絵描きをした実績などは、中野商店街、中野区福祉障害施設、二子玉川商店街、障害者支援ダンス集団とのイヴェント、などで、全て参加者も自発的に、子供のように遊びながら自分を表現するイヴェント。
子供の頃、"石蹴りしながら帰った道"、道路の白い線の上だけ歩いて、それを外すと死んじゃうとか自分でルールを決めて歩いた道"、大人だって、砂場で遊びたいと想う。
彼は、保育園児が水色のクレヨンで「海」と云って描いた海を見て、他の子供が、「空」と叫んだ時の感動も語った。
彼は、美大出身の人など、埋もれた才能のある方々や、絵を描きたい人とかと一緒に、窓やガラスにお絵描きをするイヴェントをやっている。往来する人達にもチョークを渡して描いて貰う、地域参加型のイヴェントを開催している。
彼は、皆がお絵描きを楽しむ姿に安らいでいる。私は、彼が云った言葉で最大に驚いたのは、「自分が居なくても動く組織を作りたい」と云ったこと。皆が"自分のこと"と思って活動して、感じて欲しいとの希望だった。
子供顔負けに遊ぶこと、それは、可能性・創造力に満ちた命の耀き、仏性へ通じている道。
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