100才の大学生、意地と優しさと、
昨日、大阪の100才の大学生の記事に、私の人生は、猛烈に鼓舞され、そして安らいだ。
今年12月に100才を迎える村川信勝さんは、大阪市・東成区から和泉市桃山学院大学に、片道2時間半かけて通う大学生とのこと。
尋常小学校を出て、すぐ働き、勉強への憧れを持ち続け、ついに93才の時に、大学の聴講生になれたのだと云う。夜間学校なら進学させて貰えるかと思い独学で勉強し、商業学校の編入試験に合格したが、父親は認めてくれなかった過去。
太平洋戦争では、ビルマ戦線に、衛生兵として送られ、オタマジャクシも蛇も食べ、やっと生き延びたとそうだ。戦後は、紳士服の縫製工場で働き、退職後も技術指導など続けて来て、85才でリタイヤ。 93才の時、ついに子供の頃の夢が実現したのだと云う。
日本史・世界史・国際法を学ぶのは、戦争を回避するため。彼は云う「戦争が終わった時、子供達は、真っ黒の顔をして、地面にへたり込んでいた」と。
平成10年に妻を亡くしてから、今は一人暮らし。 子や孫もいるが、「一人の方が気楽でええ」 とのこと。料理も自分でする。戦地のことを思ったら、何でも美味しい。 趣味はカメラ。 大阪湾に沈む夕日を狙う。 「世の中には、いろんな知らないことがあるもんな」と云う村川さん。
凄い意地、凄い優しさ。 これぞ、私の両親の生き方だった。
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