水道が凍る体験、宿坊にて
先日の休暇の時、身延山の宿坊に初めて泊まってみた。
2月末の身延山は、訪れる人も少なく、100人くらいは泊まれそうな広い宿坊に、宿泊者は私一人だった。朝、水道の蛇口をひねると、水が、チョロチョロ。
子供時代、九州の実家で、寒い冬の日、水道が凍って、蛇口にお湯をかけていた時代を想い出し、懐かしさが心地好かった。そうだ、そんな時代もあったなーと。
富士駅と甲府を結ぶ身延線は、西富士宮からは、1時間に1本くらいしか電車もなかった。西富士宮は、富士山が眼前に迫る程の富士の裾野の寂れた街。西富士宮から1時間くらいかけて身延駅へ。身延駅から身延山へは、また1時間に1本くらいのバスで20分くらいで到着した。
不便なことも、悪くない。不便は、何か、人間らしくって、田舎っぽくて、素朴でいい。
水道が凍る体験は、遠い、子供時代、母の声、父の声と再会できた気がした。
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