"小熊のエペレ"、アイヌの言葉
今日は東日本震災の日から2年。私が大学時代に、29歳の若さで病死した姉が、私や妹、弟の子供時代に、よく聴かせていた物語、"小熊のエペレ"の話を、何故か想い出した。
母親熊が猟師に鉄砲で撃たれた時、ついていた小熊"エペレ"が、母親熊のそばを離れまいとするところを、母親熊が、「お母さんはもうここで死ぬから、一人で早く逃げて、大きくなりなさい、早く逃げなさい、早く行きなさい」と諭すシーンが、子供ながら、私も、妹も、弟も、鼻をヒクヒクさせて泣いていた。
そのエペレという言葉を、今朝、調べてみて、小熊のことをアイヌ語でエペレと云うことを、初めて知った。
どうして、姉はアイヌの物語を知っていたのだろうと、今更ながら想った。
満洲で生まれて、幼児の時に引き揚げて来て、生みのお母さんは病死し、継母(私の母親)に育てられた姉。
震災の日の朝、想い出した、"小熊のエペレ"は、アイヌの物語だった。
亡くなって行く人の強さと愛情の象徴。"小熊のエペレ"の物語。
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