遠藤周作さんの境涯、
作家・遠藤周作さんは、1996年9月29日亡くなった。今は府中カトリック墓地に眠る。
「ひとつだって無駄なものは無いんです。 僕が味わった苦しみ。 僕が他人に与えた苦しみ。 ひとつだって無駄なものは無いんです。」彼の生前の言葉。
「魅力あるもの、キレイな花に心惹かれるのは誰でもできる。だけど、色あせたものを捨てないのは努力がいる。色のあせる時、本当の愛情が生まれる。」
亡くなる直前、夫人は、彼の顔がパーと耀いたように見え、握る手を通して、「僕は、光の中へ入って、母や兄と会っているから安心して下さい」とのメッセージを受け取ったと云う。
やはり、遠藤周作さんは凄いと、その生涯を想う。辿りつかれた境涯を想う。


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