« 駅と電車に有難うのシーン、2013年3月15日 | Main | ふるさと大牟田の会、新宿 »

March 17, 2013

ヴァイオリンを身体に結びつけたまま、

今朝、新聞で何気なく見た、"タイタニック沈没、最後まで演奏した悲劇のヴァイオリン発見"の記事が気になって、読み進んだ。海水に触れて、楽器は、ダメになってしまうのではないかという、疑問だった。

早速その記事の関連を、インターネットでも調べて見て驚いた。

このバイオリンは1910年、所有者のウォレス・ハートレー(Wallace Hartley)氏に婚約者のマリア・ロビンソン(Maria Robinson)さんが記念の品として贈ったもの。バイオリンには、「ウォレスへ、婚約を記念して マリアより」と刻まれた銀製の飾り板が取り付けられていた。

ハートレー氏の遺体はタイタニック号の沈没から10日後に収容された。バイオリンは同氏の所持品として記録されていなかったが、遺体に結びつけられていた皮製のバッグに入っていたとみられている。

その後、バイオリンを引き取った婚約者のマリアさんは生涯独身を貫き、1939年に死去。マリアさんの家族が地元の救世軍(Salvation Army)の楽団に寄付した後、バイオリンはある音楽教師の手に渡ったという。そして最終的に、現在の所有者である匿名の人物の手に委ねられた。

"ヴァイオリンを身体に結びつけたまま"の意味が初めてわかった。 英国人楽団長Wallace Hartley さんは、ヴァイオリンを守り通した。マリアさんも、身体のヴァイオリンを結びつけたまま生きた。1912年のことが私の心を揺さぶる。

|

« 駅と電車に有難うのシーン、2013年3月15日 | Main | ふるさと大牟田の会、新宿 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 駅と電車に有難うのシーン、2013年3月15日 | Main | ふるさと大牟田の会、新宿 »