"心のシーソー"を揺らすこと、ヒッポクラブの集まり
ヒッポファミリークラブは、多言語習得クラブだが、そのアプローチが全く面白い。
昨日は浅草隅田リバーサイド・ホールで、全国各地からも何百人もの子供連れのファミリーが集まり、ゲームをしたり発表をしたりして、交流した。私も、好奇心から、参加してみた。
会場は、多数の子供達が走り回っていた。幼児、小学生、中学生、大学生。日頃、忘れていた子供達との会話が、面白かった。幼児は、「偉いネー」とか褒めてやると、ドンドン近付いて来て可愛かった。
ヒッポの創設者・榊原陽氏は高齢であるが会場に来ていて、"榊っちゃん"(さかっちゃん)と呼ばれて親しまれていた。世界に3万人とも云われる、語学習得クラブ。言葉は数式と同じと云う考え。各国の言葉も、言葉がオーバーラップしていて、隣の国の言葉とはグラデーションみたいに変化して行く。即ち、各国の言葉は、人間語の方言ととらえる。言葉は歌ととらえる。赤ちゃんは言葉を、意味は気にせず歌として覚え、後で意味を知る。
榊っちゃんの講義ビデオで、"心のシーソー"を揺らすことの大事さを説いた。"心の中のシーソー"は、何か新鮮なものを感じると大きく揺れる。新鮮なものが無くなると揺れは平衡して動かなくなる。赤ちゃんのように、常に何か新鮮なものを吸収して行くことの人生の喜びを説いていた。
私は、その生き方を、"驚きは人生のエネルギー"と表現した。全く榊っちゃんと同じ考えだと思った。私は、"旅"と"人"は驚きの元だと思っているが、言葉も驚きの宝庫だと思う。多言語を学ぶことは、"心のシーソー"を揺らし続けること。
会が終了し、浅草からの帰りに、私は、永井荷風が通っていた洋食屋さん"アリゾナ"に立ち寄って、また新鮮な世界を感じてながら帰路についた。
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