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March 31, 2013

神の温情に助けられ、

今まで、何度も、神の温情に助けられて来たことかと、時折思う。

これまでの人生で、かなりの危ない、不幸なことも、あったように思うが、そこで、決定的な破滅にはならなかったことは、やはり、神の温情があったと思わざるを得ない。

世の中には、自分も同じ目に合ったら、自分は耐えられるだろうかと思う事件、展開が、数多くある。

私には耐えられないだろうと、私のことを、見かねて、余り徹底的に不幸にならない様に、神は手加減して、温情主義で、見てくれていたのであろうか。

神の温情に助けられているのに、自分の力で、乗り越えて来たと思っていた。

今までの、神の温情のリストを考える。 数々の神の優しさに包まれる。

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March 30, 2013

遠藤周作さんの境涯、

作家・遠藤周作さんは、1996年9月29日亡くなった。今は府中カトリック墓地に眠る。

「ひとつだって無駄なものは無いんです。 僕が味わった苦しみ。 僕が他人に与えた苦しみ。 ひとつだって無駄なものは無いんです。」彼の生前の言葉。

「魅力あるもの、キレイな花に心惹かれるのは誰でもできる。だけど、色あせたものを捨てないのは努力がいる。色のあせる時、本当の愛情が生まれる。」

亡くなる直前、夫人は、彼の顔がパーと耀いたように見え、握る手を通して、「僕は、光の中へ入って、母や兄と会っているから安心して下さい」とのメッセージを受け取ったと云う。

やはり、遠藤周作さんは凄いと、その生涯を想う。辿りつかれた境涯を想う。

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March 29, 2013

母と子の讃歌、人生の讃歌、

こどもコンサルタント・原坂一郎氏の子育てに関する記事に、"母と子"の圧倒的な絆を感じ、その母を宇宙とまで置き換えて考えれば、こんな、"人生の讃歌の詩"はないと想った。

「お母さんは、世界一、子供の笑顔を見たことがある人です。 子供は、大好きな人の前と、そうでない人の前では、全然、笑顔の出し方が違います。」

「お母さんと一緒にいれば、全ての出来事が笑顔の元になります。お母さんと電車を待ってるだけでも、嬉しくて笑顔になります。」

「母と子は、最初から大好きな者どうしだから、世界一うまくいく二人なのです。」

「子供は、与えられた環境で満足するから、楽しめるのです。どんな環境でも、その中に喜びを見出すのが得意です。」

記憶の中で、たとえ短くても、母と子の二人だけの時間があったこと、何もなくても、笑顔だったことが、どれだけその後の人生を支えているのかがわかる。それは、"母"が"宇宙一杯"に広がること。

母と子の時間は、人生の讃歌。

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March 28, 2013

桜の乱、平将門の乱、

家(横浜)のヴェランダから見える東白楽・孝道山のある丘は、満開の桜で、淡いピンクの仕掛け花火。

東京・神谷町の高層ビルにあるオフィスの窓から見下ろすと、増上寺は、桜に包囲され、淡いピンク色に炎上。

今週は、至るところが、桜の騒乱。 平将門の乱のように、関東は桜の騒乱の真只中。

そして1週間後には鎮圧される乱かと想う。 雨と風は、鎮圧軍の藤原秀郷かと想う。

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March 27, 2013

小雨の中、人影もない川沿いの桜並木の夕暮れ、

桜が開花した後の、3月25日(月)、東京・横浜は午後小雨だった。

会社から横浜へ帰る東横線で、ふらりと武蔵小杉で途中下車。昔、住んでいた武蔵小杉の法政2高そばの川沿いの桜が見たくなって途中下車。娘が幼児の頃、法政2高のことを、"ほうしぇいにこ"と云っていたことを想い出し、その幼児語をくちずさんで、ほのぼのとした気分にもなったり。

小雨の中、傘をさして、ゆっくりと川沿いの桜を鑑賞した。桜が満開なのに、雨のせいか人影もなかった。

一人占めして、絢爛たる桜の回廊を歩くのがもったいないくらいであった。 一対一で、桜とのひととき。



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March 26, 2013

人間の二大尊厳、「悲」と「知」

人間の二大尊厳として、「悲知」と云う言葉を、先日、住職から聴いた。

「悲」とは、悲しみのこと、慈悲のこと。 「知」とは、知識のこと。

慈悲も知識も、偏ってはならない。

知識偏重の人は、一刀両断に人を傷つけてしまう。慈悲偏重の人は、人をダメにしてしまう。

安らぐためには、悲知円融(ひちえんゆう)の境涯を目指さねばならない。

矛盾から発するエネルギーを感じながら、微妙なバランスを取ることは、達人の域。

そこに、修行することの深さと喜びがある。

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March 25, 2013

神に始まり、神に終わる、

最初の原因は神、最後の結果も神。ゼロから出発して、ゼロへ返る。

ゼロとは無ではない。マイナス5と、プラス5がゼロで統一される世界のこと。万有の展開は陰陽二力の展開。

日々の人生のことを想う。

五感六識のエゴ性に振りまわされる人生に於いて、静かに坐って、仏性の声を聴き、バランスを取る。均衡の安らぎ。住職の、柔らかな太極拳の動きを想像する。

虚空世界から出発して、虚空世界へ返る。種子から出発して、種子へ返る。

「騒々しい人生であることよ」と、日々の自分を眺める。

今朝、一昨日の住職の法話の時に取ったメモを、読み返した。

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March 24, 2013

想像の旅、遠州森町、石松祭り、

インターネットで、調べて、今日は、三年に一度の、遠州森町の石松祭りの日であることを知った。

掛川から天竜浜名鉄道で9駅、約25分の場所に、遠州森町はあると云う。

森の石松に扮した人や、清水一家の行列など、想像して、旅したい衝動に駆られる。

でも、今日は、心の中で、その祭りを想像することだけで満足することにした。いつも動き回るマグロ型の私も、たまには、じっと動かないヒラメになってみるのも好い。

今の私は、想像する力で、何処へでも飛んで行ける気がする。

今日は、じっと家にいる時間を、味わってみたいとも想う。石松祭りを想像しながら。

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March 23, 2013

仏性に照らして生きる、

今の自分の生き方を不図、考えてみる。

昔と比べたら、世間的な価値観から、どうしてもこうでなければならないと云う力みはない。 自分の考えが仏性に根ざしているか否か?と自問し、行動すれば、何があっても大丈夫だと云う気持ちになれる。全て神の手に委ねる気持ちになれる。

仏性に導かれ良い縁には近づき、全く自分の力量では手に負えない場合は、それは、近づけなくても仕方ないと想う。全ては、作用と反作用の世界と想えば、私は、ただその作用の中の演出者に過ぎない。私の存在も、虫も、植物も、動物も、ただ安らいでいる宇宙の一現象に過ぎない。

「"因果一如"の門開け」と云う一節が、白隠禅師の坐禅和讃の中にある。原因も結果も、ただ、今、ここにある生き方は、何となく、凄く清々として安らぐように想う。

常に、仏性に問う生き方は、心地よいと想う。

「風なきところに、炎の揺らぐこと無し」、住職の言葉が、脳裏に浮かぶ。

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March 22, 2013

"易姓革命"と云う思想、現代中国の憂鬱

昨日、勉強会で、中国の"易姓革命"と云う思想を知った。

"易姓革命"とは中国の王朝の交代のこと。天子の徳がなくなれば天命が別の姓 の天子に改まり変わるという中国の政治思想。昔の中国では、天子は天命によって 決まると信じられ、天子にその徳がなくなれば天命は他の人に代わり下ると信じ.られて来たと云う。

絶えず変遷して来た中国の王朝・体制に対して、中国人は受容と諦観がある、そして、現代の中国の共産党体制にも、不信・不安が醸成されて来ていると云う。

一方、中国から沢山の文化を受け入れて来た日本は、この"易姓革命"の思想は受け入れず、万世一系の天皇を、国民の象徴として尊敬して来た。

中国人には、その違いから、「日本には、何が起きても大丈夫」と云う認識すらあると云う。

多くの社会・経済問題を抱えた現代中国の体制は、この"易姓革命"思想の呪縛に悩んでいることだろうと思う。

昨日の勉強会の講師・仲津真治さん(元官僚)が、現代中国を旅した時、西安の博物館で、楊貴妃のヌードの塑像が展示されていたと云う。ここに、仲津さんは、中国の"易姓革命"の現場を見た思いでらっしゃったと云う。

一党独裁の中国が、これから、激動の時代に突入して行くように感じた。


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March 21, 2013

"心のシーソー"を揺らすこと、ヒッポクラブの集まり

ヒッポファミリークラブは、多言語習得クラブだが、そのアプローチが全く面白い。

昨日は浅草隅田リバーサイド・ホールで、全国各地からも何百人もの子供連れのファミリーが集まり、ゲームをしたり発表をしたりして、交流した。私も、好奇心から、参加してみた。

会場は、多数の子供達が走り回っていた。幼児、小学生、中学生、大学生。日頃、忘れていた子供達との会話が、面白かった。幼児は、「偉いネー」とか褒めてやると、ドンドン近付いて来て可愛かった。

ヒッポの創設者・榊原陽氏は高齢であるが会場に来ていて、"榊っちゃん"(さかっちゃん)と呼ばれて親しまれていた。世界に3万人とも云われる、語学習得クラブ。言葉は数式と同じと云う考え。各国の言葉も、言葉がオーバーラップしていて、隣の国の言葉とはグラデーションみたいに変化して行く。即ち、各国の言葉は、人間語の方言ととらえる。言葉は歌ととらえる。赤ちゃんは言葉を、意味は気にせず歌として覚え、後で意味を知る。

榊っちゃんの講義ビデオで、"心のシーソー"を揺らすことの大事さを説いた。"心の中のシーソー"は、何か新鮮なものを感じると大きく揺れる。新鮮なものが無くなると揺れは平衡して動かなくなる。赤ちゃんのように、常に何か新鮮なものを吸収して行くことの人生の喜びを説いていた。

私は、その生き方を、"驚きは人生のエネルギー"と表現した。全く榊っちゃんと同じ考えだと思った。私は、"旅"と"人"は驚きの元だと思っているが、言葉も驚きの宝庫だと思う。多言語を学ぶことは、"心のシーソー"を揺らし続けること。

会が終了し、浅草からの帰りに、私は、永井荷風が通っていた洋食屋さん"アリゾナ"に立ち寄って、また新鮮な世界を感じてながら帰路についた。

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March 20, 2013

映画 「遺体」 釜石・民生委員・千葉淳さんの言葉、

石井光太原作・「遺体 震災、津波の果てに」の映画は予告編で見たことがある。

雑誌に、その関連記事を見つけた。

葬儀社に勤める民生委員の千葉淳さんは、震災直後、釜石の廃校となった中学校の体育館に仮安置された遺体のお世話をするボランテイアだった。

遺体安置所で泣き崩れる遺族に、「亡くなった方は、ご家族に見つけて頂いて、とても喜んでいると想います。 急にお顔が優しくなったような気がします。」と言葉を添えていた。

私が被災者なら、私が遺族ならと、そのシーンが脳裏に浮かんだ。

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March 19, 2013

高倉健・吉永小百合と云う生き方

文芸春秋の2013年・季刊春号に、「いつまでも美しい人へ」の特集が組まれていた。

女性ランキングの1位と2位は、吉永小百合、八千草薫。

男性ランキングの1位と2位は、高倉健、加山雄三。

「多くの人があえぎながら生きて行く人生で、その人の心意気を垣間見た時、僕は美しいと感じます。美しさとは、他者に対しての優しさではないでしょうか?」、高倉健のつぶやきが書いてあった。

吉永小百合も、高倉健も、"一人、大自然の中"の光景が似合う。

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March 18, 2013

ふるさと大牟田の会、新宿

一昨日、新宿で、"ふるさと大牟田の会"が開催され、東京近郊在住の約100名の大牟田出身の人達が集まって、大牟田に関する近況報告などが行われた。

大牟田市役所の職員の方から、最近の大牟田の十大ニュースも報告して貰った。とてもローカルな話が、寧ろ、ほのぼのとするものもあった。炭鉱の遺産を世界遺産登録にする取り組みは、あの寂れた私の故郷が世界遺産にとか想像するだけでも、大変果敢なもので改めて驚いた。

最近、日銀総裁に任命されたた黒田東彦氏は大牟田出身であることは、インターネットで知っていたが、会場の噂話で、父親が裁判所勤務であったことも知った。

元大牟田市長の円仏氏から、最後の三池藩主の立花種恭(たねゆき)の話も聴けた。彼は、初代の学習院の院長でもあった。三池藩は、福島県の下手渡藩に1805年から1852年まで移封された歴史があり、大牟田の文化が福島県でも今でも息づいていると云う。

大牟田のシンボル、大蛇山祭りは、2008年からハワイでも毎年公演しているとのこと。火を吹きながら、鐘の音を流しながら練り歩く、大蛇の山車は、ハワイでは、Fire Dragon と云って親しまれているとのこと。

大蛇山の音と映像は、遠い子供時代のふるさとへ誘ってくれる。まだ両親が生きていて、元気だった時代の象徴。勉強会の締めは、会場で恒例の炭鉱節を踊って終わった。自然に踊れる炭鉱節。炭鉱節は、大牟田が全国に通じる架け橋。初めて出席した、"ふるさと大牟田の会"、東京で味わった手軽な帰省の旅だった。

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March 17, 2013

ヴァイオリンを身体に結びつけたまま、

今朝、新聞で何気なく見た、"タイタニック沈没、最後まで演奏した悲劇のヴァイオリン発見"の記事が気になって、読み進んだ。海水に触れて、楽器は、ダメになってしまうのではないかという、疑問だった。

早速その記事の関連を、インターネットでも調べて見て驚いた。

このバイオリンは1910年、所有者のウォレス・ハートレー(Wallace Hartley)氏に婚約者のマリア・ロビンソン(Maria Robinson)さんが記念の品として贈ったもの。バイオリンには、「ウォレスへ、婚約を記念して マリアより」と刻まれた銀製の飾り板が取り付けられていた。

ハートレー氏の遺体はタイタニック号の沈没から10日後に収容された。バイオリンは同氏の所持品として記録されていなかったが、遺体に結びつけられていた皮製のバッグに入っていたとみられている。

その後、バイオリンを引き取った婚約者のマリアさんは生涯独身を貫き、1939年に死去。マリアさんの家族が地元の救世軍(Salvation Army)の楽団に寄付した後、バイオリンはある音楽教師の手に渡ったという。そして最終的に、現在の所有者である匿名の人物の手に委ねられた。

"ヴァイオリンを身体に結びつけたまま"の意味が初めてわかった。 英国人楽団長Wallace Hartley さんは、ヴァイオリンを守り通した。マリアさんも、身体のヴァイオリンを結びつけたまま生きた。1912年のことが私の心を揺さぶる。

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March 16, 2013

駅と電車に有難うのシーン、2013年3月15日

今朝の新聞で、昨日の、東横線の地上の渋谷駅とのお別れのシーンの記事を読んだ。地上にあった東急渋谷駅は85年の営業を終えた。16日0時54分最後の上り電車が満員の乗客を乗せて、渋谷駅4番線に着いたと云う。

昨日は渋谷駅は、通勤ラッシュを越える程の混雑で、別れを惜しむ群集で溢れていたとのこと。

最終電車は渋谷駅で満員の客を降ろして2分間停車した後、回送電車として出発する時、ファンなどから「ありがとう」と云う声があがったと云う。

昨日の夜、私は、新宿で坐禅会の後、混雑した東急・渋谷駅を避けて、JRで大井町経由で、横浜へ帰った。私は、数日前、平常な渋谷駅を歩きながら、既に、心の中で最後のお別れをしていたから。

そして、もうひとつの別れもあったことを知った。東北・上越新幹線で親しまれた200系が1982年から30年の運転を終え、昨日、沢山の鉄道ファンが見送ったとのこと。

私は、別れには立ち合わなかったが、駅や電車に、ありがとうと云う気持に安らぐ。自分が見て来た何気ないシーンが、そのような、かけがえのないシーンであることに気づかせてくれる。

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March 15, 2013

高血圧を下げる食物について、

今月の健康レポートは、高血圧の対策の食生活を調べてみました。ビタミン・ミネラル・食物繊維の微妙な働きに驚き。人体と云う精密機械との関係も、面白い。ー「高血圧を下げる生活辞典」島田和幸著(成美堂出版)より抜粋 -

1. ミネラルの降圧効果
*カリウム: 納豆・ひじき、里芋、ジャガイモ、バナナ、キウイ、リンゴ、青菜、トマト、カツオなど、(但し、腎臓障害がある人はカリウムを制限)
*マグネシウム: 玄米・胚芽・大豆・カキ、ひじき、ほうれん草、アーモンド、ピーナツなど、
*カルシウム: 豆腐、納豆、青菜、ひじき、ゴマ、ワカサギ、シシャモ、乳製品など、

2. 食物繊維(野菜・キノコ・海藻)は肥満防止で、降圧効果
*水溶性; 干し柿、ドライフルーツ、大豆、青菜、かぼちゃ、サツマイモ、ごぼう、みかんなど
*不水溶性: 豆類、大豆、干ししいたけ、かぼちゃ、青菜、こんにやく、干し柿など、

3. 緑黄野菜、
*降圧のカリシウム野菜(緑) : 小松菜、みず菜、モロヘイヤなど、
*抗酸化の赤い野菜: トマト、パプリカ、 トウガラシなど、
*ベーターカロテンの黄色野菜: かぼちゃ、人参、

4. 淡色野菜、
*降圧のカリウム野菜: キューリ、なす、ズキーニなど、
*ポリフェノール・フラボノイド゙野菜: 玉ねぎ、セロリ、レタスなど、
*食物繊維野菜: れんこん、ごぼう、大根 など、

5. 芋
*熱に強い芋のビタミンC 、(低温には弱い)
*里芋、山芋の食物繊維、

6. キノコ
*超低エネルギーで降圧効果、

7. 海藻
*ナトリウム(塩分)の排泄を促す、

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March 14, 2013

シーラーカンスの隠遁生活のユーモア、忘れられた世界

先日、西伊豆へ旅する途中、沼津の深海水族館に立ち寄った。展示の目玉はシーラカンス。

シーラカンスは、1938年に、生きていたことが発見された。

化石しかないと思われていたが、3.8億年の隠遁生活をしていたことになる。深海に引きこもっていて、途中の、2.3億年前~6500万年前の恐竜時代も、知りませんでしたとか。 地球へ大隕石の衝突も知らずに生きて来ましたとか、云ってるんではないか、勝手に想像した。 

水族館のシーラカンスの剥製の展示を見ると、6本の足で”そろそろ陸に揚がろうかな”とか思ってるんだろうか? とか思って、笑ってしまう。

生きていた化石と云われる様な、動植物に、兜エビ、兜カニ、オウムガイ、メタセコイヤ などもある。2億年前くらいから進化も止まって、生き延びて来ている。

もうひとつ、恐竜時代の前に発生した「ゴキブリ」は、3億年前から生き続けているのだと云う。

全く、私の知らなかった世界が広がっている。 ちょっと、自分のことを忘れてしまうくらい、面白い。

それぞれの生き物にとっての地球を想う。

 

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March 13, 2013

インドネシア津波30万人、四川大地震9万人、

2011年3月11日の東日本震災の死者行方不明者約2万人と比較して、2008年5月12日の四川大地震の死者行方不明は8.7万人、 2004年12月26日のインドネシア津波の死者行方不明は30万人と云うことを、インターネットで調べて、改めて私は驚いた。

先日、住職から、東日本震災と、インドネシア・四川の被災に対する、日本人の受けとめ方の差は、どこから来るのか? との疑問に気づかせて頂いた。

如何に、人間が、普段、五感六識の印象・気分に支配されているかがわかる。

一切が私と感じられたら、インドネシアも四川も私と感じられたら、哀しみを超越して行ける気がする。

哀しみの根源は、"私"と対極に、外の世界があること。哀しみの根源は"私"。

そんな気づきに導かれる。


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March 12, 2013

執着してもよい、執着出来るものならば、

「なぜ 、執着してはいけないのか?」

人は、安らぎや、完全なる自由が欲しいために、お金、名誉、権力、家族・・・・などに執着する。

住職は説く、「大いに執着してもよろしい、執着出来るものならば・・・・」。 水をつかもうとしてもつかめないように、執着不可能なものに執着しても、無理なこと。

まして、安らぎ、完全なる自由は、お金、名誉、権力、家族などでも、得らるものではないことは、いずれ誰しも人生経験を重ねれば、気づくこと。

「私が」、「私の物」、と云う意識をなくして行けば、安らぎと完全なる自由が近づいて来る。

無我になれば、無常は、何も悲しくもない。全てが愛おしくなる。無常が愛おしくさえもなる。

執着出来るものは、たった一つある。それは、無我(真理・神・仏性)。それなら好し。それは、安心して執着出来るもの。

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March 11, 2013

"小熊のエペレ"、アイヌの言葉

今日は東日本震災の日から2年。私が大学時代に、29歳の若さで病死した姉が、私や妹、弟の子供時代に、よく聴かせていた物語、"小熊のエペレ"の話を、何故か想い出した。

母親熊が猟師に鉄砲で撃たれた時、ついていた小熊"エペレ"が、母親熊のそばを離れまいとするところを、母親熊が、「お母さんはもうここで死ぬから、一人で早く逃げて、大きくなりなさい、早く逃げなさい、早く行きなさい」と諭すシーンが、子供ながら、私も、妹も、弟も、鼻をヒクヒクさせて泣いていた。

そのエペレという言葉を、今朝、調べてみて、小熊のことをアイヌ語でエペレと云うことを、初めて知った。

どうして、姉はアイヌの物語を知っていたのだろうと、今更ながら想った。

満洲で生まれて、幼児の時に引き揚げて来て、生みのお母さんは病死し、継母(私の母親)に育てられた姉。

震災の日の朝、想い出した、"小熊のエペレ"は、アイヌの物語だった。

亡くなって行く人の強さと愛情の象徴。"小熊のエペレ"の物語。

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March 10, 2013

私の富嶽百景

先日休日を利用して、西伊豆の戸田(へだ)に初めて行ってみた。

戸田への通常のコースは、三島から修善寺へ行き、修善寺からバスで1時間、沼津からもバスで1時間。不便なことも、戸田の魅力。そこは、小さな漁港の街だった。

戸田では、駿河湾越しに、蒼海の海に圧倒的に映える富士、その絶景に、ため息。

コトコト走る身延線から見る富士も好かった。富士の裾野の富士宮から、眼前に迫る富士を見る。

横浜の自宅付近からも、西の方の神奈川大学の丘の先の方に、遥かに見える富士。

富士は、三重県でも、伊勢湾越しに、空気が澄んだ早朝、稀に見れることもあると云う。

北斎が見た富士、広重が見た富士。

そして、私が見た富士。

(3月8日朝、天城山へ出発する朝)

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March 09, 2013

天城山中に消える、

3月8日から10日まで、伊豆・天城山、"一灯禅林"にて2泊3日の接心(坐禅会)に参加する。

去年の同じ頃、天城山中は雪だったなーと想い出す。

私は、もう何回も天城に来て、春と夏に天城に坐禅に来るのが習慣になった。

坐禅は、力まずに、目的などなく、ただ、置いて置くように、坐れば好いと云う。

天城山中で、自分も薄れて行って、霧のように、消えれば好いと想う。

そして、ハッと気づいて、また山から降りて来て、人生を続ける。

天城山は、そんな山になって欲しいと想う。

(2013年3月8日、天城山へ出発する日の朝)

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March 08, 2013

夏音ちゃん、生きててくれてありがとう、

昨日、インターネットで、次のニュースが流れた時、人間の持つ仏性の光が眩しかった。

「最高の父」「誇りに思って」残された娘に激励メール 北海道の暴風雪
2013.3.7 10:37 [自然災害]

岡田幹男さんの葬儀で遺影を抱く親族=6日午後、北海道湧別町
 北海道湧別町で暴風雪の中、凍死した漁師、岡田幹男さん(53)が抱きかかえるようにして守った長女の夏音さん(9)に「父を誇りに思ってください」などと励ますメールや手紙が国内外から同町に寄せられている。手紙には、何かに役立ててほしいと現金が入っていた。

 湧別町によると、ニュースで親子のことを知った国内外の人たちから6日までにメールが22件届いた。送られてきた2通の手紙の中には、それぞれ10万円と3万円が入っていた。

 メールには「命を懸けて守ってくれた父親がいたことを心の支えとして、これからの人生を進むよう祈っています」「日本全国が応援しています」「最高の父です。大切な娘さんを日本全国で守ります」などと記されていた。夏音さんは凍傷で入院中。湧別町は「時期をみて本人や関係者に届けたい」としている。

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March 07, 2013

水道が凍る体験、宿坊にて

先日の休暇の時、身延山の宿坊に初めて泊まってみた。

2月末の身延山は、訪れる人も少なく、100人くらいは泊まれそうな広い宿坊に、宿泊者は私一人だった。朝、水道の蛇口をひねると、水が、チョロチョロ。

子供時代、九州の実家で、寒い冬の日、水道が凍って、蛇口にお湯をかけていた時代を想い出し、懐かしさが心地好かった。そうだ、そんな時代もあったなーと。

富士駅と甲府を結ぶ身延線は、西富士宮からは、1時間に1本くらいしか電車もなかった。西富士宮は、富士山が眼前に迫る程の富士の裾野の寂れた街。西富士宮から1時間くらいかけて身延駅へ。身延駅から身延山へは、また1時間に1本くらいのバスで20分くらいで到着した。

不便なことも、悪くない。不便は、何か、人間らしくって、田舎っぽくて、素朴でいい。

水道が凍る体験は、遠い、子供時代、母の声、父の声と再会できた気がした。


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March 06, 2013

母であり、武士であり、神であった父に守られて、夏音(なつね)ちゃん

北海道湧別町で、暴風雪の翌朝、3月3日朝、雪に埋もれて亡くなっていた漁師の岡田幹男さん(53才)は、仰向けに横たわった娘(9才)夏音ちゃんに覆い被さり、凍死しているのが見つかったと云う。

両手を、夏音ちゃんの身体の下に回して、10時間以上も抱きしめ、寒さから守るような状態だった。

自分の体温を分け与えるように被さっていたお父さん。夏音ちゃんが苦しくないように、呼吸する隙間を空けたままの姿勢で亡くなっていたと云う。

一昨年にお母さんも亡くなり、父と子の二人暮らしだったとのこと。

亡くなったお父さんは、母でもあり、守り通した武士でもあり、神様の化身でもあったと思う。

夏音ちゃんは、決して命を無駄にはしない人になる。

お父さんにとっては、今生の別れになったとしても、娘への最高のプレゼントが出来ことだろうと、私は確信した。


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March 05, 2013

それぞれの悲しみか、同じ悲しみか、

悲しみは、それぞれの人の悲しみがあり、他人と同じでないと感じる時、その悲しみは増幅される。

悲しみは、みなと同じだと感じるならば、その悲しみは軽減される。

他と違うと感じることは、悲しみを増し、安らぎ(幸せ)を弱める。

他と同じと感じることは、悲しみを弱め、安らぎ(幸せ)を増す。

五感六識は違いを感じさせる器官。

五感六識の運転を止めることを、修行と云う。


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March 04, 2013

暴風雪のニュースの雛祭り

3月2日夜の北海道暴風雪で、母子4人が車で立ち往生、40歳の母親、17歳と14歳の女の子、11歳の男の子が、雪に埋もれ死亡したニュースを聴いた。

53歳の父親が9歳の女の子を、雪からかばうように覆い被さり、亡くなっていたニュースもあった。女の子は、救助の隊員の呼びかけに泣き声をあげたと云う。女の子は、お父さんの温もりで助かった。

秋田新幹線も、大雪の中、脱線した日だった。

昨日は、そんなニュースの、桃の節句の日だった。

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March 03, 2013

陽だまりに安らぐ、38億年の安らぎ、

昨日午前中、近所の洗濯屋さんへ行った後、自宅で、陽だまりに坐りこんでいたら、朝日の暖かさが、懐かしく感じて、暫く、じっとしてそのまま過ごした。

TVで、"こころの時間"も久しぶりに見た。それは、生命誌研究所の中村桂子さんの対談だった。

水俣の海が、今は余りにも綺麗で、あんな酷い公害問題があったことを忘れさせるような美しさだと聴いた。水俣を中村さんに案内してくれた地元の方は、ここは"生国(しょうごく)"ですとおっしゃったと云う。この情景や、言葉のやり取りが、もう、何か、深いものを感じさせてくれる。

中村さんは、38億年の生命史の神秘を語る。生命の素の細胞も、みな全ては、グルグル回っているのです。回っているから永遠なのです。生命は作られたものではありません。(宇宙に)あったのです。

みんな同じで、そしてみんな同じではない。比べると、みんな繋がっていることがわかる。

生きていることは、プロセスが大事。結果を求められるのは機械。

生きていることは、結果として何かを目的を成就させることでもなく、ただ日常の営みのプロセスそのものの、安らぎに気づくこと。陽だまりに安らぐこと、それは、生きることの安らぎへの気づき。


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March 02, 2013

アラビア語の響き、

昨日で嵐のような、2日間のLPガス国際セミナーも終了。昨日の夜も、外人記者クラブで開催のノルウェーの船会社のReceptionに出た。また本国へ帰って行く友人達を、一日中、見送った。"Nice Trip"と何度云ったことだろう。

そんな中、昨日夜は、アラビア石油さんで開催のアラビア語の授業の同窓会が四ツ谷であり、二次会は、ガラッと、別世界に切り替えた。このアラビア語の会へ時々友情出席してくれるTVのアラビア語でお馴染みの、リームさんも、最近日本人男性と結婚、生後1ヶ月くらいの赤ちゃんをエジプトから来日中のお母さんに預けて、会に夫婦で出席してくれた。

昨日は、リームさんに、日本語の"タワシ"と"私"の違いを教えて、楽しかった。私は、どうも、アラビア語関係になると、お笑い系になってしまう。

約15名の生徒達で、アラビア語のしりとり遊びなどして、遊んだ。もっともっとアラビア語を喋れたらなーと思う。

「アッサラーム・アレイコム」、アラブ人と会う時の挨拶の言葉。すると、「ワレイコム・サラーム」と云う言葉が返って来る。そのアラビア語の響きが、何とも云えない。 アラブの砂漠を連想させてくれて、私は、別世界へ入って行ける。

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March 01, 2013

LPガスは、小さな、世界的ビジネス、海外の想い出、

東京国際LPガスセミナーは、1996年から毎年2月末、新橋第一ホテルで開催され、海外のLPガス・トレーダーが大勢集まる。

昨日の夜のReceptionでは、大勢の懐かしいトレーダー達と再会し、お互いの近況を語り合ったり、記念写真を撮ったりした。LPガスは、エネルギー全体から見ると小さなシェアであるが、世界的なビジネスでもあることから、"小さな、世界的ビジネス"と云った感じで、石油より、面白いと思う。LPガストレーダーは、グローバル・ビジネスなのに狭い業界なので、お互いに何となく知りあいで、家族的な暖かさがある。

私は、LPガスに携わったことで、ロンドン、シンガポール、中東、米国が多かったが、スイス、フランス、ノルウェー、ギリシャ、イタリア、オーストラリア、韓国、台湾、中国、インドネシア、マレーシア、メキシコ、ペルー、コロンビアなども、出張する機会があったことが、幸運で、好い想い出になっている。(LPガスは、油田や天然ガス田や石油精製の過程から出る副製品)

ロンドンは、トレーデイングの中心だから、私は出張すると、1日で約10件くらいのAppointを入れて、精力的にロンドンの街をブラック・キャブで動き回り、情報交換をしていた。今考えれば、アクロバテックなスケジュールをこなしていたものだと思う。何をそんなに、シッチャキになって行動しているのだろうと、今は振りかえる。

その当時の私が見た世界中の光景を想い出させてくれる、トレーダー達が、同窓会のように東京に集まる"東京国際LPガスセミナー"。 自分が色んな人生を歩んで来たことを、不図気づかせてくれる。そんな人生を、今は、縁側の陽だまりで眺めるように、穏かに、見詰めている。

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