江戸一目図屏風、1809年作、津山藩・鍬形恵斎、東京スカイツリー、
私は、まだ、東京スカイツリーは登ったこともなく、まだ行くつもりもなかった。最近、5月中旬東京で開催予定の満洲の会の同窓会(約20名)に全国から集まる方々がスカイツリーを見学希望されてることを知り、今年初めて幹事を務める私は、その下見に行かねばと思っていた。
昨日、アラブの特別休暇を利用して、初めて東京スカイツリーを朝一番で見学した。ウィークデイの朝8時からでないと、その他の時間帯は、混んで並ばなくてはならず、昨日横浜の家を6時半に出発し、スカイツリーへ向った。
料金2000円を払って地上350メートルの展望フロアへ登ると、富士山も南アルプスも、筑波山もよく見えた。展望フロアには、大きな「江戸一目図屏風」(津山藩・鍬形恵斎作、1809年)も展示されていて、「富士山を背景に、眼下に賑わう江戸の町並みや隅田川を俯瞰する構図は、奇しくも、このスカイツリーからの構図と重なります。」と解説されていた。
富士山の右手には新宿や東京ドームが見えるが、1809年の江戸では、新宿は山里と云うよりも、森の中と云った"ど田舎振り"に唖然。江戸とは、江戸城の周りの武家屋敷を除けば、中心が両国、浅草、日本橋界隈のことを江戸と呼んでいたことがわかる。世界で有数の100万都市だった江戸の、"ど田舎振り"の屏風を見ながら、200年後の現代の東京を見比べるのがとても刺激だった。たった200年でこんなにも変わるものかと、不思議に思う。
満洲の会の方々は、80歳内外の世代の方々が多い。去年できた東京スカイツリーを、見てみたいと云う想いは、何か、特別なものがあるものだろうと想った。今年は、私の妹に加え、九州から東京へ単身赴任中の弟も、初めてこの満洲の会に出ることになった。兄弟姉妹3人で、両親の住んだ満洲の雰囲気を味わえる貴重な機会となる。
誰より、喜んでいるのは、こんな行動をしている子供達を見て驚いている両親だろうとかとも想う。
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