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January 20, 2013

矢の刺さった動物を扱うように、

矢の刺さった動物を見ると、それが猛獣であっても、人はその矢を抜いてあげたくなる。

矢の刺さった動物は、その矢を取り除いてくれる人間が近付いて来ると、また、自分に危害を加えるのではないかと思い、逃げ回る。その人間に牙を剥いて、敵対し身を守ろうとする。

見るに見かねた人は、その動物に多少、噛まれても、引っかかれても、なだめながら、矢を抜いてあげる。矢を抜いて貰った動物は、お礼も云わず、狐につままれたかのように、慌てて、その場を去り、森へ帰って行く。

矢を抜いてあげた人は、その慌てて森へ帰る動物の後ろ姿を見て満足する。私は、大自然、宇宙の本質は、その無功徳に働く姿にあるのだろうと想う。

昨日の、横浜から房総・館山・能忍寺への日帰りの旅の後、今朝、何故か、そんな想いが湧いて来た。

昨日は、初めて、能忍寺の近くの洞窟画(画僧・岩崎巴人・作)も、住職に見せて頂いた。約30年前に描かれた、文殊菩薩像、捨身飼虎図、釈迦成道図の、その鮮やかな壁画の勢いに驚いた。

時に、不思議な光に導かれる日もあるものだと、館山の海に沈む夕日を見ながら、またバスに揺られて横浜へ帰った。

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Comments

夜、月の光で海に道が出来、海面が静止画
のようになっていました。能忍寺の前からの
眺めです。
神秘的で美しかったです。

Posted by: 能忍寺でお会いした者 | January 21, 2013 at 08:55 PM

コメント、有難うございました。よい一日を、お送り下さい。

Posted by: life artist | January 22, 2013 at 06:59 AM

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