荒れた手の優しさ、
昨日、昼休み、有楽町ビッグカメラに、修理の済んだカメラを受け取りに行った。
交差点で、ホームレス支援雑誌"ビッグ・イシュー"の販売員の人を、また見かけ、私は、いつものように、近づいて、1冊(300円)を購入した。
寒い冬の日、ジャンパーを着て、中年の男性の販売員の方は、荒れた手で、私のさしだす300円を受け取ってくれて、お互いにありがとうございますと言葉を交わして、私はすぐ、その場を離れた。
ほんの一瞬のやりとり、会話なのに、私は、その場を離れた後、すぐに、その荒れた手の平が目に残った。
何か、懐かしい父の手の平のようで、ジーンと心が揺れた。
荒れた手の平に、計り知れない優しさが溢れていた。
そして、私に、頑張ってるか? と問いかけているようにも思えた。
そうだ、私は、上京して大学に行ってる頃、父は、こんな手をして働いていたに相違ないと思った。
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