行動する仏教・国際シンポジウム、横浜・孝道山にて、
昨日、家から歩いて15分くらいの孝道山の本仏殿で、International Engaged Buddhist(僧侶・テイクナット・ハーンが提唱して1989年に創設された仏教徒の国際ネットワーク)の国際シンポジウムが開催されていた。ヴェトナム戦争を体験したテイクナットハーンが、仏教徒も、仏教の深い思想で、社会で行動せねばならぬと立ち上げた国際組織であるとのことであった。
私は、数日前に知り、出席してみた。タイ・スリランカ・台湾・ヴェトナム・欧米などから僧侶・仏教関係者が集まり、講演・パネル・デイスカッション・行動宣言などのスケジュールであった。
日本に於いても、過去の戦争の時、仏教徒は声をあげずに、戦争を黙認、引きずられていった歴史への反省が、込められていた。大会宣言では、世界でも最も迫害を受けていると云われるミャンマーのイスラム教徒少数民族を廻る、仏教徒とイスラム教徒の争いの和解への希望を語った。また、原子力に頼らない社会実現への希望と行動を語った。
宗派を問わず、仏教徒としての行動への希望が語られていた。今回のシンポジウムのテーマは、「縁起の智恵と、幸せの教え」がシンポジウムのテーマであった。
「全ては個としては存在していない」と云う、自他一如の思想は、一貫して、この大会参加者の中に流れていて、仏陀の教えが浸透しているような安堵を感じた。
昨日は、思いがけずにも、社会に関わる仏教、行動する仏教、そんな光景を、まじかに見るご縁であった。
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