みかん、栗、いなり寿司、それは運動会の想い出
昨日、みかんを食べていたら、パーッと、小学校の運動会の光景が脳裏に浮かんで来た。
運動場の周りにシートを敷いて、母と、私と座って昼食。いなりの茶色、栗の実の、ポロポロとした焼き芋の様な感触も。
大牟田市立・高取小学校は、高取山のそばにあった。大人になってから歩いてみると、そんなに遠くないのに、子供には、歩いて通うととても遠く感じた。
引っ込み思案の、内向的な性格の子供には、運動会は、溌剌として元気に楽しんだ想い出ではない。 そんな運動会の時も、母との時間が、逃げ込む場所の様な、僅かな安らぎだった。
騒々しい運動場の光景、赤や城のテープの飾り、赤組の門、白組の門、駆けっこのピストルの音。
みかん、栗、いなり寿司は、運動会の想い出、そして、周りからは隔絶された母との時間。
Comments