草の中のバッタを触ったのは、何十年振りだろう、
先日の遠野への旅で、ふるさと村を訪ねた時、草むらにバッタを見付けた。童心に返り、バッタを追って、手に触れてみた。長い間、バッタのことを忘れていた人生を思った。バッタのことなど、関心を失っていた人生を思った。
人は忙しい時、色んなことが疎かになる。人間関係も、生きものや、虫たちとの関係も。
気づくと、小さなトンボも飛びかい、白い蝶々も、黄色の蝶々も、草むらの上を舞っていた。
忙しさにかっこよさを感じる時代もあったけど、忙しくても、何かに取り付かれたような人生って病的だなと今は思う。
よく見れば、人生には、私が思っていたのとは、全く違うシーンが広がっていて、安らいでいる。
飛蝗(バッタ)、蜻蛉(とんぼ)、何か、神の使いのような神々しい昆虫たち。
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