明るく前向きはもろいもの、そんな気づき、
帯津病院の帯津良一先生の著書に、明るく前向きな人が治療成績が良い訳ではないことに気づかれたことが書いてあった。
「明るく前向きな心を持ち続けること自体が患者にとってストレスになります。人間は明るく前向きにはできていないのです。人間は本来、哀しくて寂しい存在なのだと、最初に決めてしまえばよいのです。
最初から、哀しくて寂しい人は、もうこれ以上、落ちようがない。哀しさ、寂しさから出発していれば、人間はいつまでもそんな状態でいられないから、放っておいても、明るく前向きになるのです。私達は、心の循環をしながら、大いなる命の駒を進めているのです。
無理に明るく前向きにと云うほど、もろいものはありません。」
本との出会いも、不思議な出会いである。
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