ミャンマー、アウンサンスーチー、
7月21日からロードショーが始まった映画・"アウンサンスーチー"を早く見たくて、昨日会社帰りにシネマズ川崎に立ち寄った。
私には、ミャンマーの友人もいて、ミャンマーのことをもっと知りたいと思っていた。
英国人の夫と結婚し、ロンドンで平和な家庭生活をしていた平凡な主婦が、ミャンマーの母の病気の看病で一時帰国した時に、民主化運動のリーダーに懇願され、父の遺志を継いで、ミャンマー民衆のためにガンジーのように、非暴力で戦う決心をした。その後15年に及ぶ、長年の自宅軟禁の試練は、女性のマンデラとも云われる。
夫・子供との強い絆を感じながら、孤独な自宅軟禁と戦い続け、1991年アジア女性として初のノーベル平和賞を受賞した。ノーベル平和賞の受賞式出席も許されず、彼女は携帯ラジオでBBC放送で、彼女の長男が受賞スピーチをする様子を聴くことができた。
彼女の夫がロンドンで癌でなくなる時、軍事政権に出国を促され、"家族を取るか、国を取るか"迫られる。「その様な選択を自由と云うのですか?」、彼女は、祖国の民衆を想うと、国を離れることはなかった。"家族との引き裂かれた愛"、この映画のテーマであった。
人は、みんなと繋がっている。自分だけの幸せを追求することなど、それこそ苦しみであることを、この映画で感じた。この強さは、何か。私は私の母の強さを想い出した。母は、孤独にも何にも耐えられる人だと思う。
朝もやの中の、ミャンマーの寺院の光景は、神々しい。
川崎ラゾナの5階にある映画館を出ると、夏の夜空、風が、心地よかった。
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