"二度生まれ"、姜尚中さん講演、鎌倉・円覚寺夏季講座にて、
今年の鎌倉・円覚寺の夏季講座(2012年 7/20-23)で、作家の姜尚中さんの話を聴いた。
戦争をしてエキサイトする人間の醜い業、そして一方、自然災害に遭うと、互いをいたわりあう人間の美しい側面。人間には我が身を捨てて他を助けようとする面が確かにある。それを"災害ユートピア"(米国思想家William James)と云う言葉で表してくれた。
そして、夏目漱石の例で、彼が大量の血を吐き、担架の上で、死を感じた後、"二度生まれ"の体験をしたことも紹介してくれた。
大概の人は一度生まれで、死んで行く。だが、"二度生まれ"を体験する人もいる。人は、大きな不幸にあうことで"二度生まれ"を体験する。
大震災を経た人も、"二度生まれ"を体験している。私は、"二度生まれ"の響きは、まるで仏さまの手の平の上にいるような気持になる。
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