雨風、道路の水たまり、自然との戯れ、人間も小動物、
起業で成功された会社の会長が、最近80歳で引退される時、幼児の頃を回想して、面白いことをおっしゃった。
大雨が降ると嬉しくて、自宅の庭へ出て、パンツ一枚で、空を見上げて、「もっと降れ降れ、ドンドン降れ」、と叫んでいて、母親にやめて早く家に入りなさいと叱られていたことが懐かしいとのことだった。
私も、大雨や嵐の中、外へ出て、雨や風を肌で感じるのは、時に、楽しい気持ちもあることを想い出した。 災害は恐いが、雨風と戯れるぐらいならば、やはり楽しいと思う。
その元会長の先輩は、そのパンツ一枚で、雨よ降れと天に叫んでいた自分、「それが、私の人生観の原点です」とおっしゃったことがとても印象に残った。
自然は思いがけなく牙をむくこともあるが、自然に抱かれて、人生を、自然の流れのままで生きて来られたと云う。畏怖の念と、親しみの念、まるで、父親や母親に戯れる子供の気持ちなのだろうかと想像した。
まだ舗装されてない田舎の道は、雨が降るとよく水溜りが出来る。 わざとその水溜りに、長靴でバシャと踏みつけて、泥水の跳ね返りにはしゃいでいた頃を、私は不図、想い出す。
自然界の生き物の人間も、茶目っていっぱいに、小動物のように、自然に甘えて、戯れる様に生きてる。
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