岩の上に立つ木、
昨日、午前中、町内会の祭り準備手伝いの後、午後は、東京禅センター(龍雲寺)に、禅の講演会(正眼セミナー)にでかけた。
横山紘一先生の"ステイーブ・ジョブズと禅"の講演で、ステイーブ・ジョブズは、19歳の頃、導師を求めてインドを放浪した体験があり、昔で云うヒッピーであったことを知った。永平寺にも行き、出家も考えた程だったと云う。アップルを創業したステイーブ・ジョブズが、そんなにも、禅と縁が深かったのかと改めて驚いた。
岐阜の正眼寺には、岩の上に、松が約1メートルに育っていると云う話も、横山先生から聴いた。松かさがそこに落ちたのも自分の意思ではありません。置かれた松は、自分の力で、全身全霊の力で、今成長していますとの横山先生のコメントも書いてあった。
山川宗玄先生も、今年2月、四国巡礼の旅の途中、大きな岩を根が抱き込むように、岩の上に巨大な杉が立っている光景を前に、驚いて、立ちつくされたとの話を講演の中で聴いた。
置かれた環境の中で、生きることの力強さを感じる。私も、過去も、置かれた環境も、それしかなかったのだと思えば、力が湧いて来る。私も、岩の上に立つに木になるのだと決心する。ただ、生きるだけでも、それだけでも、感動ではないかと思う。
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