初めて見る自生のホタル、生田緑地、
昨日は、向ヶ丘遊園の生田緑地の"ホタルの里"のホタルを見る会の今期最終日であった。
九州の実家付近でもホタルを見たことはなく、まだ人生で、一度も自然のホタルを見たことのなかった私は、昨日夕方、また向ヶ丘遊園にホタルを見に行くことにした。東京では、飼育されたホタルを放して見るホタルの会はあるが、自然に生息するホタルを見る場所は殆ど無いと云う。
小雨の降る中、林の中を歩き、湧き水の小さな清流が流れるスポットで待機すること30分、19:30頃、遂にその瞬間は訪れた。小さな、雪の結晶のような灯りが、茂みの中、林の中をゆっくりと舞った。 初めて見るホタル。
警備員の方によると、このホタルの里で見れるホタルは約30匹くらいで、少ないのだそうだ。ホタルを見る会は、6月中旬から下旬の2週間。この森の自生のホタルが見れるピークは夏至の頃、6月22日頃とのことだった。
ホタルは成虫として飛ぶのはたったの数日、せいぜい1週間と云う。幼虫で約1年を過ごす。ホタルが幻想的に光を放つのは、死ぬ前の数日間のこと。この世の名残りの灯りのようにも思える。
自然界は不思議だ。よく見れば、実に驚きに満ちている。 まさに日常から逸脱した別世界の美を感じる。
自然に生息するホタルを、今まで見る機会のなかった私の人生。そんな忘れ物をしちゃいけないなと想った。
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