港の散歩、そしてムンクの叫びを想い出す滑稽さ、
先日、沼津で開催されたパソコンの会の日の翌朝、早朝、沼津駅前からバスに乗って沼津港へ行ってみた。バスに乗って約15分、 バスを降りるとパーッと、海の香りが心地良かった。
人口19万人の沼津、その沼津港には、年間120万人の観光客が訪れると云う。 "沼津みなと新鮮館"と云う、商店街の建物もあり、"みなと38番地"とかの名前の店、早朝の港を散策した。朝、7時から開店している魚河岸"丸天"と云う店に入り、朝食に"マグロ・うに丼"を食べた。
店には既に約20名くらいの観光客らしき人達が朝食を食べていた。従業員も、年輩のおばさん達を含めて6~7人、小気味よく動いていた。港で食べる海鮮丼は格別だった。
カウンターの上には、魚のカサゴが、骨まで食べられるようにカラアゲにされてるのが約100匹くらいだろうか、大皿の上に積み重ねられていた。カサゴの口はみんな、大きく開いて、まるで魚が叫んでいるかのような口だった。まるで、ムンクの叫ぶ人の絵みたいに思ったら、ここは、魚にとっては、地獄かと思えて来た。人間にとっての天国、魚にとっての地獄。"金子みすず"なら、漁港を、魚市場を、まるで魚のアウシュビッツでも見るように思ったことだろうと想像した。
人間として、港の散策を楽しんだり、そして、自分が魚だったら、そこは地獄だったんだと思うと、人間の五感の身勝手さを滑稽なくらい感じた。人間として生きるために、鋭敏になる機能と、鈍感になる機能、麻痺する機能などもあることを思った。
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