都会の山小屋、子供時代の憧れ、一人の棲家と云う発想、
6月28日(木)、29日(金)、会社を休んで、那須で行われたビジネス交流会(11名)に参加し、45年以上続く、ベンチャー企業の先駆けとなったコンピューターソフト会社の創業社長(80歳)の話を聴いた。
今度、会長職も全て辞めて、都心に山小屋(マンションの一室)を借りたのだそうだ。子供時代、山野を駆け巡った時の山小屋への憧れを実現したく、それを、都会のマンションの一室だが、山小屋のような憧れで、最近借りたのだそうだ。
会社や、家族、色々なしがらみから離れ、子供時代の棲家、洞穴・木の上のように、自分だけの場所をやっと実現されるとのこと。時に、我々のような友人を呼んだり、する場所にも使いたいとのことだった。
私は、その着想に、ハッと気づくものがあった。人は、時に、全てのしがらみから解き放たれ、一人にないたい希望もあることを。 寧ろ、孤独な空間への憧れ。孤独で、安らぐ場所が確かにある。
80歳になって、やっと、そんな心の安らぐ山小屋を、新たに持つなんて、素晴らしいと思った。
私も、いつか、どこかに、質素な山小屋を持ち、時に大自然の中に溶け込んでしまえたら好いなーと憧れる。それは、木の上にあるような、子供時代の冒険心が溢れるような、しかも、安らいで、満天の星が眺められるような、そんな憧れの、心の山小屋。孤独だが、静かに宇宙と一体化するような場所、即ち、"孤独にあって孤独ではない境地"になれる場所。
今の時代、孤独死を恐れる時代の世相の中、孤独の山小屋への憧れは素晴らしい発想だと想う。
早朝、朝もやの中、小鳥のさえずりを聴き、那須高原の森の木々を眺めながら、そんな生き方もあるなーと、日常からの逸脱のひとときを味わった。