原発事故現場作業員の方の言葉、雑誌Big Issue6月1日号、
昨日、街中で、街頭で売られている雑誌"Big Issue"最新号を買って、電車の中でパラパラめくっていたら、原発事故現場の作業員の方(40代)の、インターヴュー記事が、実名・写真入りで載っていた。
「恐怖や不安は一切ない。"これが本当の話なんだよ"と伝えたい。」そんな見出しに、奇異に思い読み進んでみた。
「実は、親には第一で働いてるとは云っていません。富岡町のちょっとした仕事をしていると話しています。生きてる間に、地元のことを何かしらやっていきたい。いずれ10年後、20年後、障害が出たとか、そう云うことがあったとしても、その病状が今後の指針になって、何か活用されれば、それも本望。」
「事故現場だから、放射能の健康被害があって当たり前だと思っています。作業中に震度6強の地震があったらどうなっちゃうんだろうなと考えることはありますね。でも、恐怖とか不安は一切ない。何かできればいいなと思うんです。」
これだけの言葉が、ほとばしり出る人がいることに、ただただ愕然とした。珠のような、仏陀の言葉のようにも思えた。原発事故現場に、このような人がいたのだ。このような人に支えられ、人は生きている。一人ぼっちで生きてるなんて思ったら、大間違い。
会ったこともない人、会うこともない人であっても、私を支えてくれていることに気づいた。それは、哀しくなるほどの、強い懺悔と感謝であった。
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