「実は、天国ではないか?」の思い、
昨日、通勤で歩く駅までの小路で、後ろから、父と幼児(女の子)が手を繋いで歩く会話が聞こえて来た。「えへん」と笑った、ちっちゃな女の子の安心しきった、甘えたような声が、何故か、衝撃的に、私に、私の娘の幼児の時の甘えた声を想い出させて、夢みたいな気持になった。
お父さんの3分の1くらいの背丈の小さな女の子が、自分の背丈ほどのリックを背負ってる姿自体が、もう愛くるしい。
ゆっくり歩く私のそばを、その二人の親子が通り過ごして行くのを、その後ろ姿を、うっとりとして見ながら私は歩いた。
あの何十年前の私がそこにいる。夢が、現実として、私の目の前に、現われていると思った。小路のそばの草木も、風も、全て現実。ここは、実は天国なのではと思った。
"今ここ"の中に、私は、何十年前の過去も、現実の情景のように呼び出していた。私は、気づかないうちに、実は、天国に住んでいるのではないかとさえ思った。
Comments