チャンネルの切り替えのように、一元論の領域へ、
人間の普段の生活は、好き嫌い、損得良し悪しの、五感六識の世界にドップリ浸かって生活している。二元の世界。天国も地獄も、輪廻転生もある。
凡夫が現実に生きて行くには、二元論の中でしか生きて行けない。
だからこそ、人は修行に憧れ、苦しみの果てに、一元(自他一如)を知る。
「自」が無い世界、「自」が「全て」、「全て」が「自」。そこには、生老病死は苦しみではなくなる。生老病死は単なる四季の移ろいのように味わえる。「生ぜず滅せず」の世界。
大災害や、耐え難い苦しみには、一元を知ることなしには救済されない。住職から聴いた、渾身の教え。
全てを宇宙一杯の調和の中でとらえる思想は、二元の世界ではない。生老病死は消滅している。
日常生活でも、不図、宇宙を思い浮かべるようにすれば、確かに、永遠にして安らいでいる世界を感じることが出来る。二元の中に生きる人間が、大災難・大苦難に遭遇した時、一元のチャンネルが開かれる。
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