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May 01, 2012

天城、菜の花の歌、

連休始めの28日、29日と天城も快晴に恵まれ、絶好の布団干し日和となった。禅堂の屋根には、約30枚の布団が並んだ。物干し竿にも、一杯の洗濯物。畑の回りに鹿よけ網を吊るした竹の囲いにも、沢山の毛布類を干した。

のどかな春の日、豆桜の花びらに蜂が舞い、もくれんが禅堂の清楚な佇まいを引き立たせていた。

住職をいれて8名、それぞれの作務に勤しんだ。日中は作務、朝夕は坐禅。励ますのは、ホーホケキョとしきりに、こだまする森の応援団達。可愛らしい応援団達、早朝から日没まで、ホーホケキョの曲を演奏し続けてくれて。

禅堂前には、鹿よけの網に囲まれた小さな畑があり、鮮やかな黄の菜の花や、大根、小松菜などが生育して、安らぎを与えてくれていた。住職は、大根の葉を、さっと塩でしめて食べさせてくれた。その美味しかったこと。

近くの林には、竹の子が出ていて、私は、初めて竹の子掘りもやってみた。地面に微かに出ている竹の子の先端。その先端のちょっと傾いた向きの方は、竹の根が無く、掘り易いことも体験した。

野生の鹿が、ドンドン食べに来るのだそうだ。イノシシも竹の子を鼻で掘り起して食べるのだそうだ。その日は、我々が、鹿になったつもりで、竹の子を食べてみた。生の竹の子を食べると、まるで自然を食べてるようで、山を食べてるようで、自然の一部である自分を懐かしく想い出すような体験だった。

帰る日の30日の昼、天城山には雨が降った。住職にバス停まで、送って貰う車の中、天城の山々も、雨ですっかり洗われて、みずみずしく見えた。掃除が済んだ天城山。私も、天城山。

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