ジャラン、ジャラン、鎌倉流鏑馬(やぶさめ)、
インドネシア語でジャラン・ジャランとは、"旅"と云う意味だと聞いた。ジャランとは"歩く"と云う意味で、ジャラン・ジャランで旅行と云う意味になると云うのも童話的で愉しい。これで、旅行雑誌のジャランジャランの意味がわかった。
昨日は、インドネシアから政府間の研修制度で留学・来日中のインドネシアの若い女子大生のような官僚2人に流鏑馬を紹介する機会があり、大変愉しい鎌倉の一日となった。以前、港区国際交流イヴェントで谷中を一緒に散策した時に、鎌倉・鶴岡八幡の流鏑馬の情報を紹介したら、昨日見に来て、現地で、私に連絡してくれた。
流鏑馬自体は一緒に見れなかったが、流鏑馬の後、一緒にお好み屋さんへ行って、食事しながら、インドネシア語など教えて貰いながら愉しく歓談した。そのインドネシアからの留学生達は、近くに座った、日本人のお母さんと娘さんとも、仲良くなって、お互いに連絡先を交換するほど盛り上がっていた。お好み焼きとそっくりの食物がインドネシアにもあって、マルタバと云うらしい。マルハバならアラビア語でウェルカム(ようこそ)だから、似ててみんなで笑った。
私にとっても初めて見る流鏑馬の迫力、疾走する馬から弓を射る、その勇壮さ、かっこ好さに息をのんだ。武田流の馬術の射手さん達は、黒澤明監督の映画にも出て、世界にその馬術の凄さを見せた方々らしい。
13:00からの流鏑馬開始だったのに、練習を見るのも好い機会と、友人に聞いていたので、私は、もう朝10:00前から、馬場のそばの見物場所を確保して、射手の馬慣らしを見ながら、時間を待った。朝から、場所取りの人達が沢山来て、さながら、花見の場所取りのように、早い時間からシーとで埋まって行った。
遠くは中国の孔子の時代に起源を発し、日本では6世紀頃、九州・宇佐神宮から、五穀豊穣を祈願する神事として始まった流鏑馬。遠い昔の日本の文化を感じながら、鎌倉を味わった。流鏑馬にジャラン・ジャランの一日だった。
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