"H2O"の粒が地球の中心へ、ロボット博士・森正弘先生の自在学
昨日、「頭の自遊自在学」(NHKプロモーション)と云う森正弘先生(ロボット博士)の著書を読んでいて、多くの心地好い驚きを発見した。
"自在学"を提唱されてる先生らしく、言葉をはずす練習に、雨を見ても雨と思わない。 「H2Oの粒が地球の真ん中へ移動している」と見る。これだけで、雨に関する自分の印象が自在に変わる。
先生はものを静止した状態ではなく、「流れ」でとらえる発想を提唱されている。例えば、健康と云えば西洋医学では"病気でないこと"、東洋医学では"病気にかかっていても、回復力さえあれば健康"と見る。東洋では「流れ」の中でとらえている。まさに諸行は無常なりの中でとらえている。
「離れて」ものを見ることの大切さを説いておられる。「離れる」と云う言葉の反対は「執着」。執着は認識を誤らせる。
「無」とは何も無いと云う訳ではない。持ってはいるんだけど、何でも入ると云う持ち方のこと。
哲学カフェで何回かお会いした先生が、こんな素晴らしい本も書いておられたとは、改めて驚いた。
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