本来「想定外」が自然と云う気づき、
昨日はヒッポファミリークラブの行事で、オリンピック青少年センターに、生命科学の研究者・中村桂子氏の講演を聴きに出掛けた。
人間の構築物は、何らかの想定の上に作られるが、自然は、もともと人間には思いがけなく動くもの、想定外に動くもの。人間が自然の外にいると想って、想定外と云う言葉を使うが、人間も自然の一部。想定外と云う言葉は、人間の傲慢の象徴。
地球上には、何種類の生きものがいるか、科学はまだつき止めていない。150万種くらいは文献で云われているが現実には、遥かに多くの生きものがいると想像される。例えば、熱帯雨林の1本の木に生きてる生物を調べてみると、現時点で人間が知っているのは、何とたったの3%くらい。 知らない生物が97%もいると云う凄さ。
機械は組み立てられるが、一個の小さな生物でさえ、人間の力で組み立てることはできない。
あらためて、崇高な自然の営みの中に、小さく存在する人類のことを想う。ちっぽけな人間であればあるほど、大安心の、自然の力に身を委ねたい気持になる。
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