「身体を持つことは不便なこと」、スワミ・ヴィヴェーカナンダの言葉
インド哲学、仏教、禅の根本思想などをわかり易く説いたスワミ・ヴィヴェーカナンダは、表現力の天才でもあったのだと思う。
住職が、長年修行して来た禅が、ヴェーダンダ哲学と同じだったと、完璧に結び付けてくれたのが、ヴィヴェーカナンダであったと云う。
ヴィヴェーカナンダは、「身体を持つ事は不便なこと、私は身体を捨てて働く」と云っていたとのこと。宇宙の真理は、自己犠牲と云う菩提心そのもの、即ち自他一如。
彼は、肉体的な死にかかわらず、菩提心に於いて生き続けることを知っていたが故に、肉体など不便なものと云い放てたのだと思う。身体は、五感六識に振りまわされるカルマを包む、単なる皮のようなものと云う感じだったのだろう。
彼は、身体を捨てて働いている。今も、住職は、ヴィヴェーカナンダがこの世にいるかのように、ヴィヴェーカナンダの教えを説かれている。私も、ヴィヴェーカナンダと会話してる気持になれる。
それは、スワミ・ヴィヴェーカナンダは、身体を捨てて働き続けていることに他ならない。
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