日本軍、ソ連軍、ドイツ軍、そんな人生を送った兵士の実話、
先日、小田原の妹と、曽我の梅林に梅を見に行こうと、会社を休んで小田原へ出掛けた。当日の朝、電話で確かめると、まだ、梅はつぼみで、梅林は、あと2週間ほどしないと見ごろにならないことを知って、さて、どうスケジュールを変更しようかと考えた。
妹が、持っていた映画のパンフレットに唖然。「日本・ソ連・ドイツ、3つの軍服を着ることになった数奇な運命」。1200キロの真実の映画、「マイウエイ」と云う映画のパンフレットだった。
これも縁、妹と見ようと思った曽我梅林を変更して、妹と見ることに相応しい映画だと直感して、二人で見に行った。
1938年中ソ国境、ノモンハンの戦いでソ連の捕虜、ソ連の軍服、ドイツと戦って、ドイツ軍捕虜、ドイツの軍服、1944年ノルマンデイーで連合軍が発見したドイツ軍の中の東洋人。
この数奇な運命を、ある日本兵(オダギリジョー)と韓国人の日本軍兵士(チャン・ドンゴン)が偶然にも共にした。その韓国人の兵士はノルマンデーで戦死してしまうが、その人間としての崇高さに感涙。
ノルマンデイーで発見された時の、その日本人兵士の写真が残されていた。一枚の写真から始まった、真実の物語。こんな過酷な人生があろうかと、生きることの過酷さ、崇高さを、これでもか、これでもかと云うほど感じる映画だった。父が生きた満洲、母が生きた満洲、戦争を生きた人々。
日頃の人生の苦しみなど、かすり傷程度に見えた。妹と私は、この映画を一緒に見るように、神からの思し召しだったのだと思った。両親も、あの世で、子供達の兄妹が、自分達の生きた時代のことを知ってくれて、愛情一杯に微笑んでいるように感じた。
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