白黒結論つけない生き方の素晴らしさ、宇宙の理
何か問題に遭遇して、解決にもがくのが日常であり、それが人生でもあると思う。
ところが、"問題の緩和"と、"現実的な適応"が、自然界の究極的な、素晴らしい解決方法だと、数日前の、ビジネス交流会の時、ハッと気づいた。
それは、福島原発後、世界が、温暖化ガス問題で直面している問題への対処のことだった。昨年12月カタールで開催された世界石油会議の席上、元・IEA(世界エネルギー機関)事務局長の田中氏から、世界で、2050年までに温度上昇を2°抑える二酸化炭素450PPMシナリオは、もはや達成困難になりつつある。これからは、現実的 に、緩和(Mitigation)と、適応(Adaptation)と、両にらみで政策を執らねばならないのではないかと報告したと云う。
そのとき、私は閃いた。 あらゆる人生の問題も、苦しみも、悲しみも、不幸も、緩和(Mitigation)と適応(Adaptation)のバランスの上に、対応して行けば好いと思った。 完璧に、結果を白黒、はっきりさせようとするから、人は、益々追い込まれて行く。
「不幸を軽減させつつ、不幸にも慣れて行く」、 そんな生き方は素晴らしい。人生の達人。ビジネスそっちのけで、私は、禅を学んでいる様な気持ちになった。