すさんだ子供達のシーン、そして感動、
昨日は、午前中、初めて原田隆史氏(元高校、体育教師)の講演を聴いて、感動した。
大阪の荒れた中学生・高校生などを、自立させて来た逸話に、人生の厳しさのシーンや、勇気が蘇る思いだった。
ひねくれた、すさんだ子供達の実体が痛々しかった。「店で、ハムとか焼きそばを万引きする子供達は、お腹がすいてるんですよ」、「こんな豊かと云われる国で、食物を満足に食べられず、放置されてる子供達がいるんですよ」と、先生は訴えた。私は、万引きは犯罪と思うけど、僅かな食べ物を盗む子供達が、哀れで、どっと感情が揺らいだ。
親が無保険者で医者にもかかれず、前歯の無い女の子に、歯をいれる手はずをしようとすると、「情けはいらん」とつぱねられたこと。そして、その子に、運動で頑張って賞を取ったら、褒美に一本づつ歯を入れようと云ったら、それならやると云ってくれたこと。
両親が刑務所にいて、先生が挨拶をしても、「死ね」とかしか返さない子供が、運動で頑張ったら、高校も授業料ただで進学出来る話などしたら、頑張ってくれた話。
自分の教え子が、家庭の事情で、親に殺された時、教師として自信を失い、朦朧とした精神状態で、沢山の円形脱毛ができた時もあったとのこと。その時、自分の母親が隣の部屋から黒のマジックをもって来て、円形脱毛に塗ろうとした時、二人大笑いして、そして二人大泣きしたシーンは、すごいと思った。私の母とそっくりだと思った。
大阪弁でポンポン、明るく喋る、如何にも体育の先生らしい、51歳の若々しい先生だった。これも、私の仏縁であった。
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