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November 01, 2011

失うものが何もない人の美、

最近起きた、中国広東省の轢き逃げされた女児の見殺し事件は、道徳の危機として、世界で反響を巻き起こしている。 関わりを恐れて、怪我した2歳の女児の傍を、平然と通り過ぎる18人もの通行人の姿がビデオにとらえられていると云う。

英国サンデータイムズは、「轢き殺した方が安くついた」と、運転手は語ったことも伝えている。

18人が、重傷の女児を、見て見ぬ振りをして通り過ごした後、助けたのは、「失うものが何もない」と云う、廃品回収業の女性だったと云う。

私は、怪我した女児に、2歳だった頃の自分の娘を想い出し、こみ上げる感情に押し流されそうになった。

助けた廃品回収業の女性に、私の母を想い出した。私を助ける時の優しい母は、誰にでも立ち向かうほど強かった。

東北大震災の直後、「皆が苦しんでいるから、私も共に苦しんでも、辛くはない」と、多くの被災者が語ったと云う。他と共にあるとは、即ち仏性の表れ。

亡くなったちっちゃな女の子に、痛かったろうに、辛かったろうに、同じ人間として、心から「ごめんね」と謝りたい。そして、自らを犠牲にして世界中に大きな気づきをくれたことに、ありがとうと叫びたい。

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