藤原新也さんの満月の詩、被災地の瓦礫の上に耀く月、
先日、坐禅会の方から、藤原新也さんの満月の詩のコピーを頂いた。
私の心に残った部分、
「その美しい光は、粉々になった普通の人々の生活や、無数の死者を出した瓦礫世界を照らし出していた。
絶望の上に、子らの腐臭の真上に、その満月の美しさとポーカーフェイスが憎かった。
だが、暫くして不思議と、その怒りや憎しみは、憎いと感じたその月の光で洗い流されようとしていた。
その青い光は、地上の悲惨さを、その慈悲の眼と光で照らし出す観音のようなものにも感じられ始めたのだ。」
悲惨な惨めな被災地の瓦礫の上に、白く耀く月の写真に、その詩は添えられていた。
2011年11月13日の記、
Comments