人生の峠の眺望、安らぎ: 穂高・徳本峠(NHK小さな旅)
英国の登山家・ウオルター・ウェストンが涙したと云う、穂高・徳本(とくぼう)峠が、今朝、早朝、NHKの"小さな旅"で紹介されていた。
苦しい山道に、穂高連峰の山々の絶景が現れる峠、徳本峠。空に屹立する神々しい山々。真正面から穂高と対峙する。そして自分と対峙する光景。
頂上でもない、谷間でもない、峠には、独特の意味合いが秘められている。
毎日、その日の締めくくりには、峠の光景を想い出せば好いと思った。
登って来た道、何も見えなかった、険しい山道の果てに、その日の終わりに、峠の眺望が広がる。私は、この道を登って来たのだ。
峠の山小屋の、やわらかなランプの灯りに憩い、また、明日の早朝、頂きの更なる眺望を目指して、登り続ける。空まで続くような、崇高な穂高の山々を想い描きながら。
Comments