秋の早朝の光景、私が描く光景、
今回のアラブからの訪日団のメインイヴェントの日本政府主催の式典も、昨日、無事、成功裡に終え、肩の荷がやっと下りた感じだった。今日の夜、代表団は離日する。
昨日の朝も6時半頃、出勤途上、駅のそばで、朝の散歩をする元の会社の82歳のOBと、2日連続で偶然出会った。お陰で、2日連続で、軽く立ち話を楽しめた。
また、朝7時半頃、愛宕のビルの前で、黙々と道路の木の葉を掃除する森ビルの作業員の人にも、2日連続で偶然出会った。街路樹の木の葉は毎日、毎日落ちる。毎朝、黙々と掃除するその人の姿に、禅を想った。
その人は、夕方オフィスの掃除もする同じ人で、顔見知りだから、ちょっと声をかけた。「早いですね、いつも何時からですか?」と私は声をかけた。朝6時から夕方6時半までの勤務とのこと。私にも「早いですね」と答える時の、彼の笑顔が素晴らしかった。
アラブからの要人、日本政府の関係者の方々、在京大使の方々、会社トップの方々、それぞれの組織の実務スタッフの方々、そして、連日偶然出会った82歳の会社OBの人、森ビルの作業員の人、全てが、それぞれを、置かれた立場で、精一杯生きていることに於いては変わりはない。
禅の目で見ると、全てが同じに見えてくる。何故か、早朝、街路の木の葉の掃除を、黙々とする作業員の人の姿と、その笑顔が、強烈に印象に残った。彼からの無言の教えのような気づきを頂いた気がした。今回のアラブからの要人訪問の時の、私が感じた新たな学び、気づきは、秋の清々しい朝の空気のように、心地好く私の心に残った。
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