銀座、新橋、ほろ酔いはしご酒
昨日は、会社帰り、昔、行きつけのスナックに、日頃の不義理を詫びる気持で、フラリと顔を出した。
銀座スナック「三池」、高校の先輩だったマスターが病死して、もう10年になると、店を継いだ奥さんが云っていた。郷里の人達が、出入りするこの店に、昨日は私より10歳上の先輩が、夫婦で見え、初めてお会いしたが、何とその縁にびっくり。同じ歴木(くぬぎ)中学、同じ三池高校、同じ慶應大学政治学科、しかも、今住んでる場所も、同じ横浜と云う人だった。お互いを、しげしげと見詰め合いたくなるような、奇妙な同じ経歴の方だった。早く失礼する積もりが、ちょっと、延長して、懐かしい曲のカラオケも聴かせて貰った。
次の、不義理していた店は、「三池」からも歩いて行ける新橋の、「スナック佳代」。久し振りの登場に、ママは、幽霊でも見るように、「オー」と云って、笑っていた。来年、開店40周年のパーテイーをやるらしい。今では、知らないお客さん達が、最近の曲のカラオケを歌っていた。店の内部は、昔と変わらず、焼酎の水割りを飲みながら、熱血サラリーマンだった頃を想い出した。「人生はあっと云う間だけど、色んなことがあったねー」と云うママの言葉を、私は心地好く聴いた。
フラリと一人のハシゴ酒。 これも、私の、小さな旅の光景。
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