柴田トヨさんの詩集のみやげ、帰省の終わりの日、
今回の帰省の帰りに、姉から、読み終わったからと、柴田トヨさんの詩集を貰った。あと書に書いてあったことが、私の感情を、揺さぶった。
「一人暮らしの私の家にはヘルパーさんが週6日、64歳になる一人息子の健一が週1回来てくれますが、正直云えば、ヘルパーさんや倅(せがれ)が帰る時は、悲しくなります。特に健一が帰る時間が近づくと気分が塞ぎ、無口になってしまいます。」
大学時代以来、父母の生前、年に一度か二度の帰省の度に、していただろう、母の想い、父の想い。今は、姉もそんな想いで私を見ているかも知れない。
「でも、私は、その度に歯を食い縛り自分を、叩いて叩いて自分に云いきかせます。"くじけるな、頑張れ、頑張れ"って」、とトヨさんの文章は続いていた。
帰省からまた東京へ帰る時、私が、家の前のバス停からバスに乗り込み、バスの後ろの窓から見た、電信柱のかげで両親が手を振る姿を想い出す。
一昨日朝、コンビニの書籍棚で偶然見付けた「はじめての禅」と云う小冊子に、般若心経が解説されていた。
今日は、住職も東北から東京へ帰って来られる日。静かな、住職の禅の姿を想い出す。全てが修業。人生はどんなことがあっても素晴らしい。ピリッとした想いで東京への帰路につく。
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