「ハンカチ・チリ紙持ったか」、父の口癖の想い出
「ハンカチ・チリ紙持ったか」、いつも外出する子供達に、父が、からかうように云っていた言葉。ニヤニヤしながら、云っていた父の表情までも、克明に想い出す。
子供達は、「わかっとる、わかっとる」と、寧ろ、その言葉を、うるさく感じ、軽くあしらう。
それでも、毎回、毎回、父は、そう云う機会を楽しむかのように、ニヤニヤしながら、子供達に云う。
それは、子供達との会話の楽しさや、幸せの表現だったんだなと、今は想う。
「ハンカチ・チリ紙持ったか」、今は、私が、ニヤニヤしながら、亡き父をからかう、愛情の言葉。
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