軍隊とビンタ、日本全体が兵舎のような暗黒時代の驚き
昨日、久し振りに、所沢雑学大学で、通信兵だった方の話を聴講した。軍隊とビンタ、よく連想することだが、講師は、先ず軍隊へ入って、上官から云われたことは、上官の命令に「何故」を考えるなと云うことだったと云う。ビンタは、そのことを絶えず思い知らせる為の手段であった。上官の命令は天皇陛下のご命令として、上官の命令に権威付け、従わせた仕組みであった。
個としての兵士に、「何故」と考えることを奪って行った風土が、こうして培われた。上官の命令は絶対と云う風土は、西南の役に原因があるとの分析も聴いた。明治政府の軍隊は、士族も平民も一緒に強力な軍隊を作る場合、絶対服従をさせないと、統率がとれないとの背景であった。
民間の郵便物は、全て憲兵が検閲していたと云う。憲兵は軍隊の警察に当たる組織。日本全体が恰も兵舎のように、日本全体を、絶対服従の風土、何故を考えさせない風土を作り上げて行ったと云う。
だからこそ、その風土だからこそ、世界に稀な、特攻隊とかも、自然に生まれて来たのだと。
そんな時代に生きていた、両親や祖父祖母達のことを想った。人間の恐さ、時代の恐さなど、意外と身近な過去にあったことを感じた。
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